こんにちは、スーツケース1個で生きるライトネシストことアーメイです。
現在は少ない荷物でシンガポールで生活していますが、前回の記事で20代で一人暮らしをしていた頃のひどい有様を暴露させていただきました。
【1人暮らしを始めた頃の自分】
・レベル上げが趣味のゲーマー
・インディーズバンド発掘隊
・スパイダーマン収集家
・無料のマンガ喫茶状態
そんなボクがどういうきっかけで荷物を減らしていくことになったのか。
今回からはそのきっかけの部分に触れていこうかなと思っています。
今思えば大きく分けてみっつの理由がありました。
・「自分には価値がない」ゲーマーである自分への恐怖
・「こいつらの幸せって?」物への執着心がなくなったのはこの曲のおかげ
・「ここじゃなきゃダメってホント?」場所に執着することへの危機感
これが今現在のボクに至るきっかけとなりました。
あのカオスな部屋がどう変わっていくのかお楽しみに(笑)
物を減らすきっかけ①:「ここままじゃヤバい!」自分自身への恐怖
まずは1つ目のきっかけとなったゲーマーである自分への恐怖心が生まれたことについて話していきます。
手放す作業は少しずつ。
読みながら徐々に進めていきましょう。
クレイジーすぎるメモリーカードのゲームデータ
自分の部屋にいる時の過ごし方は学生の頃と何も変わりませんでした。
その時のテンションにあったインディーズバンドのCDを流しながら、ベッドに寝転がってマンガを読む。
それが飽きたらプレステの電源を入れてテキトーにゲームを選んでコントローラーを握る。
完全にそれがルーチン化してしまっていました。
今となればなんの意味があるのかわからないけど、ひたすらファイナルファンタジーのキャラクターのレベルを上げまくったり、難易度を最高に設定したストリートファイターの相手をボコボコにしたり。
レベル上げというは効率の良い悪いはあるにせよ、ただ敵を倒し続ける作業なので「単調すぎて苦痛」という人がいますが甘いです。
他のことを考えたりやったりしながら無意識下で呼吸するかの様にならないとレベル上げはできません(何の話?)
ストリートファイターも最高の難易度とはいえコンピューターの行動パターンは完全に把握できているので、ボク自身のキャラクターの動かし方もいっしょ。
ほぼ無意識です。
あれに関してはそれで強くなれる訳でもないし、達成感があった訳でもないので何が楽しかったのか未だに理解できません(笑)
友人が遊びに来るとゲームのデータが入っているメモリーカードのプレイ時間が尋常じゃないのを見ては笑っていました。
「クレイジーすぎる」と。
ふと思った「オレ、こんなんで大丈夫か・・・?」
社会人になってからもしばらくそんな過ごし方が続きました。
仕事の帰りが遅かったのでプレイ時間は減ったにせよ、家にいる時の過ごし方はいっしょ。
BGMをかけながらマンガを読むかゲームをするかそのどちらかの選択肢しかありません。
今思いましたよね?
はい、クズです(笑)
そんなボクにもある転機が訪れます。
いつもと同じようにRPGのキャラクターを育て上げレベルは最高、持っている武器も最強。
それまでかなりの時間がかかるゲームだったので達成感は半端じゃなかったです。
それと同時にある思いが頭をよぎりました。
「こんなに長時間かけてすごい事を成し遂げたのに、喜んでるのはオレだけ」
「いったいこの時間に何の意味があるんだろう」
そんな事を思いました。
仕事が忙しく毎日帰りが遅かったのにも関わらず、帰った後と休みの日はただ自分の満足のために誰のためにもならないことを続けている。
そんな自分に気づいたのです。
「オレ、ずっとこんなんで大丈夫か・・・」
普通に働いて苦しい生活をしていた訳ではなかったので完全に勘違いしていました。
今思えばお金を稼げていたのはボク個人の能力が高いからではありません。
その時すでに建築業に身を置いていましたが、その業界は慢性的な人手不足になってしまっていました。
そんな業界に飛び込んで、かつ若くて体力があるからバリバリ動く。
ボクの価値はそれだけでした。
需要に対して供給が少ない業界にいたから重宝されていただけなんです。
ゲームをしているだけの無駄な時間から、考えさせられたのは自分自身の価値についてでした。
「思いつくことの一歩先へ」また元の場所へ帰ってきてしまう恐怖
「自分に価値なんてない」
一見ネガティブに感じる気付きですが、ボクにとっては今現在に至るためのポジティブなきっかけになりました。
もっと自分の価値を上げていくには、仕事以外の時間の過ごし方を変えなくてはいけない。
そう思った時に一番手放さなくてはいけないと感じたのはゲームでした。
「もうゲーマーな自分とさよならしよう」
その思った時にボクがした行動はなんだと思いますか?
ちょっと自分ならどうするかという事も含めて想像してみてください。
1.ゲームの電源ケーブルを抜いてしまう
2.ゲーム本体を箱に閉まってしまう
3.友達にゲームを一式預かってもらう
ごめんなさい、答えはどれでもありません。
答えは「テレビごと処分する」です。
「は?意味わかんない」と思ったでしょ(笑)
でも当時のボクは自分自身が中途半端な方法でゲームをやめられるほど、物分かりのいい人間じゃないことはわかっていました。
そして何よりも怖かったんです。
「とことんやらないと必ず俺はここに帰ってきてしまうだろう」ということが。
普通に思いつく方法の一歩先が必要。
そう感じてゲーム本体とゲームソフトはもちろん、テレビ自体も売り払ってしまったのです。
今思えばこれは『サンクコスト』という心理学に繋がる物だったかもしれません。
人は払ったリスク分以上は回収しようと必死になってそれにしがみついてしまう。
ざっくり言うとそんな意味なんですが、通常いい意味で使われないこのサンクコストがうまく作用してくれたのかもしれません。
テレビやゲームを二束三文の金額で売ってしまうことは、ボクにとってリスク以外の何でもありませんでした。
なのでそれが無駄だったと感じないために他の行動に必死になる。
もしかしたらみなさんになかなか捨てられない習慣や行動があるとしたら、リスクを感じない程度に済ませようとしてしまっているのかもしれません。
今まで当たり前にやっていたことを手放すには「これなら辞められるかも」と思った事のもう一歩先を考えることもひとつの手です。
一気にテレビとゲーム本体、大量のゲームソフトを売ったボク。
今思えばそれが一番最初の大きな断捨離でした。
続きは次回。
「物への執着心が捨てられない」という人にとってヒントになるかもしれない内容です。
>>私がスーツケース1個になった理由③:物への執着から解放される方法
《身軽に生きるためのオススメ記事》