こんにちは、スーツケース1個で生きるライトネシストことアーメイです。
ミニマリストとは少ない物で生活する人を指すことが多いと思いますが、ボクの目的は身軽(ライトネス)に生きること。
物を少なくするのはそのための手段のひとつでした。
『可能な限り少なく』とは考えていないのでいい物があれば平気で買うし、捨てられない物もたくさんあります。
とはいえ身軽さを追求したボクの荷物はスーツケース1個分だけになっていました。
そして「いつかは海外で生活してみたい」という目標も2018年に果たすことができ、今現在はシンガポールにいます。
一応は身軽(ライトネス)な生活は手に入れることが出来たと言えるでしょうか。
一つの大きな目標を達成できた節目として、少しだけ自分のことを振り返ってどうやって今に至るのかを数回に渡って書こうと思います。
・どこでも生きていけるようになりたい
・荷物を減らしたい(ミニマリストになりたい)
・海外に移住したい、日本を出たい
そんな夢を持っている人の手助けになれば。
そう思って書いていこうと思います。
好きな物に囲まれていたいのは誰でもいっしょ
今となってはスーツケース一個の荷物で生きているボクですが、元から物欲が少なかったり平気で物を捨てられる人だったかというとそんなことはありません。
というよりもその真逆。
3人兄弟の末っ子で生まれたボクに自分の部屋という物はありませんでした。
そのことに大きな不満があった訳ではありませんが、心の中には部屋を自分の好きなように使いたいという気持ちはあったんでしょう。
高校卒業後、一人暮らしを始めて自分だけの部屋を手に入れてからは完全に舞い上がってしまいました。
「大好きな物に囲まれて生活したい!」
まずボクの中に沸き上がった欲望はこれでした。
しかしボクはこれをバカな発想だとは思いません。
自分の部屋というのは一日の生活の中で唯一社会性を求められない空間。
その中で過ごす時間を自分のテンションが上がる物だったり、落ち着く物に囲まれていたいという気持ちは誰にでもあるはずです。
それがムダだとは未だに思っていません。
でもそれにも加減ってものが必要だと思うんですよね(笑)
「趣味?えーっと、レベル上げです」
合コンなどで「趣味はなんですか?」と聞かれると、いたずら好きなボクは相手をドン引きさせてやろうといつもこう答えていました。
「趣味はレベル上げです」
でもネタで答えていたにしろウソではなかったんです。
ファイナルファンタジーやドラゴンクエストが代表的なRPG(ロールプレイングゲーム)と呼ばれるジャンルのゲームが大好きで、一度始めるとすべてのキャラクターの強さを限界まで上げなくては気が済まないほどのゲーマーでした。
もちろん持っているゲームソフトはRPGだけではありません。
格闘ゲームやアクションゲーム、レースゲームなど話題になっていたゲームはとりあえず試していました。
そして当時は現在のようにオンラインゲームはまったく主流ではなかった時代。
当然ゲームをプレイするにはゲームソフトを買ってくる必要があり、部屋にはTV台に入りきらないほどのゲームが溢れていました。
ゲームソフトはまだそこまで場所を取らないからいいんですけど・・・
インディーズバンドを発掘したい
未だに大好きなX Japanのhideが他界したのが1998年の5月2日。
ボクが高校1年の時でした。
その他にもGLAYやL’Arc~en~Cielなどが大人気の時代でしたし、世の中には本当にいろんなジャンルの音楽が溢れていました。
その頃音楽好きの間でジワジワとHi-StandardやSNAIL RAMPといった有名レコード会社に属さないインディーズバンドが注目され出します。
その後に売れたインディーズバンドと言えばモンゴル800やHYなどでしょうか。
ジャンルに捉われずいろんな音楽に触れているうちに「将来売れるであろうバンドを先取りしたい」という思いが大きくなり、次第に暇があればタワーレコードへ足へ運ぶようになっていました。
当時は曲をネットからダウンロードなんていう方法はなく、CDを買ってダビングするならMD(←知らない子も多いでしょう笑)というのが普通でした。
気が付けば自宅の棚の上には約500枚のCDが。
CDというのは1枚1枚はとても軽いですが、実は積み上げるとめちゃくちゃ重いんです。
引っ越しの時にはそれを段ボールに詰め込んで運ぶんですが、それだけで2、3箱必要になるなんてことも。
CDを安く見積もって1枚1,000円だとしたら500枚で約50万円・・・
当時のボクのどこにそんなお金があったんでしょう(笑)
スパイダーマンは最悪の友達?
20代前半に住んでいたのは東京の中野区。
中野駅には知る人ぞ知るディープなエリアが存在します。
『中野ブロードウェイ』
そこは《まんだらけ》というレアなマンガが見つかる古本屋をはじめ、アニメグッズやコスプレ用の服が売っていたりと耐性のない方には近寄ることすらできない場所です。
そこでハマってしまったのがスパイダーマン。
今でこそ映画化されて誰でも知っているアメコミの代表格ともいえる存在ですが、当時はまだまだ知名度は高くない時代でした。
中野ブロードウェイはいわば第2の秋葉原。
ちょこちょこ足を運んではレアなフィギュアを買いあさるというのが習慣になってしまいました。
コレクターと化してしまった男は手が付けられません。
東京のただでさえ狭い部屋の至る所にスパイダーマンのキャラクターが増えて行ってしまうことに。
フィギュアの本当のタチの悪さは意外な部分にあります。
それは外箱。
売るときや引っ越しの時を考えると箱が捨てられないのです。
高い物ほど外装は厳重で本体の数倍はあるであろう巨大な発泡スチロールで梱包されています。
今となってもどこにどうやってしまっていたのか思い出せないほど。
一体どこにどうやって収納していたんだろう・・・ある意味収納名人。
そうか、部屋をあのお店みたくしたかったんだ
もういかにクズだったかってことはお分かりいただけたと思うのでこれでトドメにしましょう。
ボク以外にも結構いると思います。
『ヴィレッジヴァンガード大好き芸人』(芸人じゃねーわ)
今思えば自分の部屋をヴィレッジヴァンガードのようにしたかったのかもしれません。
ガラクタに囲まれて遊びに来てくれた人をなぜかワクワクさせてしまう、そんな空間。
ヴィレヴァンが大好きだっていうならもう想像はつきますよね?
はい、マンガも買いまくってました。
正直これに関しては小さいころからで2段ベットの中にカラーボックスを設置して寝る前は必ずマンガを読んでいました(大好きだったのは幽遊白書)。
ヴィレヴァンに通い、まんだらけが近所にある。
こんな最高(最低?)な環境はありませんね。
CDと同じようにまだあまり知られていないマンガを発掘してきては周りの人に勧める。
それが楽しかったんだと思います(他人事)。
本棚を置く場所はなかったので、クローゼットの中や買ってきた衣装ケースの中はマンガでぎっしり。
でも正直いうとマンガには感謝してます。
文字だけの本も大好きですが、未だに人生のターニングポイントで頭に浮かぶ言葉はマンガのキャラクターたちが発したセリフのひとつひとつだったりしますからね。
結論:ボクはしょーもない物に囲まれたオタクだった
もう過去の話はこれくらいでいいでしょうか。
自分自身辛くなってきました。
部屋のカオスな状態を思い出すだけで吐き気しそう(笑)
ここまででわかっていただけたようにボクは典型的なオタクだったんです。
・レベル上げが趣味のゲーマー
・インディーズバンド発掘隊
・スパイダーマン収集家
・無料のマンガ喫茶状態
当時の部屋の写真がないのが悔しいですが、本当に無駄な物に囲まれていました(当時は宝物だった)。
今現在荷物を減らしたいとか、身軽になりたいって考えている人でこう思うこともあるでしょう。
「なかなかうまくいかない」
「どうして捨てることができないんだろう」
「家にある物のほとんどがムダな物に感じる」
大丈夫です、安心してください。
というかここまで読んでいただいてもう安心していただけましたよね?
みなさん以上に強烈なボクが無事こうして物を減らして生きることが出来ています。
ボクが変われることを約束します。
でもひとつ言いたいのは、望んだ結果がすぐに得られなくても焦らないでほしいということ。
ボクはこんなカオスな状態からスタートしたために、今の状態になるまで数年かかりました。
この年月を長いなと感じるのではなく、あまりこだわり過ぎず少しずつ進めていこうと考えてほしいです。
長くなってきたのでボクのやばい過去の話はもう終わり。
次回はそんなボクがどうして物を減らしていこうと思ったのか。
そのきっかけについて触れていこうと思います。
>>私がスーツケース1個になった理由②:「自分に価値なんてない…」
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