【海外での過ごし方】無理・無茶・無謀の意味の違いと危険回避の法則

 

「海外を何もわかっていない」

「今すぐやめるべき」

「危機感がなさすぎる」

 

これを書いている最近、ツイッターが少し騒がしくなりました。

海外移住や海外一人旅などをしている人を中心にフォローしていたボクのタイムラインに『日本人旅行者の海外での行動』について意見が飛び交っていたのがその理由です。

 

詳しい内容は避けますが、旅行者の好奇心による行動や慣れない土地での挑戦に対して、海外をよく知る人たちがあまりにも危険な行動だと忠告したことが主な理由です。

ボクはその論争に一切口出しはしなかったのですが、どちらかというと「危険だからやめなさい」という人たちの発言の方が共感できる部分が多かったです。

 

いろんな事に挑戦してみたい、けどそれはある人から見れば無謀な行為。

だとすればボク達の海外での過ごし方は何をヒントに判断をしていく必要があるのでしょう?

 

今回の出来事に対して自分なりの見解をまとめたいと思います。

 

 

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『無理はしても無茶はしない。無謀を試みるのはただのバカ』

 

世の中の風潮として「人の夢や目標を否定するな」とか「挑戦はどんどんするべき」という言葉をよく聞きます。

確かに自分自身を振り返ってみても目標を鼻で笑われてカチンときたことがありますし、その悔しさがエネルギーになったという過去があります。

でも本当にこの風潮を鵜呑みにして、思い付く事は何でも挑戦していくことが正しいのでしょうか?

 

「それは違う」というのがボクの意見。

挑むべき挑戦にも質があると思うのです。

 

周りからは常に挑戦しているように見られることが多いですが、実はそんな事も無いですし、海外においては自分のモットーに則ってやってはいけないと決めている指標があります。

そのモットーとはこちら。

 

『無理はしても無茶はしない。無謀を試みるのはただのバカ』

(自分に向けたフレーズなので言葉の汚さはご勘弁)

 

海外へ行った際のトラブルやアクシデントは、ある程度であればよい思い出になる事も多いですが、一生忘れられない傷になったり最悪命すら失うこともあります。

そういった笑えない経験をしないために課しているのがこのモットーです。

 

[無理・無茶・無謀]は一見似た言葉ではありますが、どんな違いがあるのでしょう?

自分なりの捉え方も加えながらまとめていこうと思います。

 

 

『無理』とは、方法は理解してるが状況が充分に整っていない状態

 

ボクが自分自身に許可を与えている『無理』な行動について。

まず辞書ではどうなっているでしょう。

 

むり【無理】

1 物事の筋道が立たず道理に合わないこと。また、そのさま。

2 実現するのがむずかしいこと。行いにくいこと。また、そのさま。

3 しいて行うこと。押しきってすること。また、そのさま。

出典:コトバンク

この様になっています。

 

実現が難しい。

行いにくい。

押し切ってする。

みなさんが持っているイメージと大体合致しているのではないでしょうか。

 

個人的には無理だと感じている事への挑戦は大いにするべきだと思っています。

人間は自分の限界を少し低く見積もったり、若干の余力を残した状態で「これ以上無理だ」という信号を出すそうです。

 

『無理』を自分なりに解釈するとこうです。

挑むべき動機があり、方法も分かっているが力量や状況が充分ではない。

リスクについては自分自身も理解している状態。

 

 

『無茶』とは、気持ちや衝動が先行しやり方がデタラメな状態

 

次に『無茶』という意味について掘り下げていきましょう。

辞書での意味はこちら

 

むちゃ【無茶】

1 筋道が立たず、道理に合わないこと。また、そのさま。

2 程度がはなはだしいこと。度を越していること。また、そのさま。

3 知識がないこと。また、そのさま。

出典:コトバンク

この様に書かれています。

 

道理に合わない、度を越している、知識がない。

無茶苦茶という言葉にも使われているように、やり方がデタラメで理にかなっていない状況が想像できます。

気持ちが先走ってしまっていて衝動的に行動しているような感じ。

 

基本的にボクは“無茶だ”と感じる時には行動しません。

なぜなら気持ちや感情だけで動き、方法を検討しない場合、望む結果を得られなかったり余計な遠回りをしてしまうことが多いと感じるからです。

 

自分なりの『無茶』の解釈はこうです。

気持ちだけが先行し方法を正しく検討、理解せずデタラメに挑むこと。

リスクに対する想定も乏しい。

 

 

『無謀』とは、考えが浅くリスクの想定もまったく出来ていない状態

 

最後に『無謀』について考えてみましょう。

辞書ではこうです。

 

む‐ぼう【無謀】

結果に対する深い考えのないこと。また、そのさま。無茶。無鉄砲。

出典:コトバンク

この様に説明されています。

 

ボク的には話にならない行動のひとつです。

方法がデタラメなのはもちろん、考えも浅い。

その為結果がどうなるかという事にも、まったく考えを巡らせることが出来ていない。

 

“自分だけの問題じゃない”“自分だけの責任では済まない”と批判されるのはこういった状況にも関わらず、物事を強行している場合が多いと感じます。

そういった意味でもリスクが高い上に自分だけの問題ではなくなる可能性が高いので、ボクは「無謀な行動に価値はない。ただのバカだと言われても仕方ない行為」と位置付けて自分の行き過ぎた行動を抑制しています。

 

ボクなりの『無謀』の捉え方。

方法はデタラメで乱暴。思慮が浅く思い付きで行動する状態

リスクや最悪のケースに対する想定が全くできていない。

 

 

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【無理・無茶・無謀】の違いまとめと行動のヒント

 

最後に今回の3つについて違いを分かりやすく表にまとめてみましょう。

※あくまでも個人的な捉え方です。

 

無理無茶無謀
挑む動機×
方法の理解××
リスクの想定×

 

ボクの見解はこうです。

【挑む動機】行動のリスクとやりたい理由のバランスが取れている事。

【方法の理解】ある程度やり方を精査した上で挑む事。

【リスクの想定】最悪の場合何が起こるかを知る努力をする事。

 

『無茶』もしくは『無謀』な行動をしないと決めている最も大きな理由は、やはりリスクの想定が乏しい点です。

どちらも最悪の場合何が起こるかや、起こった場合にどうなるかという事に思いを巡らせる作業が足りていません。

 

無茶な行動の様に気持ちや動機だけでは許されない事もありますし、無謀な行動の様に思慮が浅く思い付きの様な行動は言語道断だと捉えているのです。

 

では実際に行動するかどうかの判断はどうすればよいのでしょうか?

 

無理な行動

どんどんやりましょう。失敗したとしても大きな財産になるはず。

 

無茶な行動

まずはリスクの想定を自分のイメージだけでなく、人に聞いたり調べたりする時間を取る。

リスクが理解できると自然と方法もデタラメな物ではなくなってくるので無茶を無理な状態へ昇華させましょう。

 

無謀な行動

ほとんどの場合それを実行する意味はありません。

思慮なしで出来る程度の行動(挑戦ではなく衝動)から得られるものは少ないですし、リスクが大きすぎます。

 

思い浮かべてみてください。

『ライオンを素手でボコボコにする!』なんて事を人は挑戦と呼ぶでしょうか?(武井壮さんには少しやってみてほしいですけど笑)

これを無謀だと理解できるのはボクたちがそのリスクを何となく想像できているからです。

 

どんなリスクがあるかを想像できない事がどれだけ恐ろしく、かつ称賛されないことを分かってほしいのです。

せっかくの大きな挑戦(実際は挑戦とは呼べない)が笑われて終わるほど空しいことはありません。

 

『思い立ったが吉日』

 

思いをすぐに行動に移す言葉としてボクも大好きな言葉です。

しかしすぐに始めるべきなのは結果に繋がる直接的な行動ではなく、計画と準備をさします。

 

あなたが挑もうと思っている挑戦が少しでも多くの人を勇気づけたり、称賛に繋がりますように。

そんな思いを込めてこの記事を書きました。

 

『経験の質、それは挑戦の質』

 

こんな一言を添えて今回の騒動に対する、ボクなりのまとめを終わります。

 

 

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