この間ボクも初めて行って来たんだけどとても面白かったよ!
どこに行けばいいのかとかルールとか全然わからないから教えてもらってもいい?
ボクもいろいろ調べるのが大変だったから、大事な事をまとめてあげるね!
東京にいる間に一度は行ってみたいと思っていた落語を聞いてきました。
行く前に調べたことを忘れないうちに初心者目線でまとめてみたいと思います!
初めて少人数で行く人を対象に、それ以外の無駄な情報はなるべく省きましたので1人やカップル、友達数人で行く人はぜひ参考にしてみてください。
【東京で落語】そもそも寄席って?:初心者用
寄席とは落語をやっているだけの場所ではない
『寄席』とは落語だけでなく、講談・浪曲・漫才などの芸能が見れる演芸場の事。
元々噺家たちは人が集まる場所に自ら出向いて興行を行っていたそうですが、江戸時代に興行を行う小屋を作って逆に人に集まってもらうような形を取ったのが発祥だとか。
みんなを集めて見せるようになったから”寄せ→寄席”という名前がついたんですね。
当時の寄席は今と違い、興行は夜しか行われていなく、主に男性が楽しむ場所でした。
内容も現在よりはもっと直接的な表現もあったようです。
少し昔のテレビ番組のように規制が緩く表現の自由度が高かったイメージでしょうか。
(そう思うと昔の落語も聞いてみたくなりますね笑)
現代では女性同士や修学旅行生も訪れるようになりましたし、日本の文化に興味をもつ外国人の姿もちらほら。
東京、強いては日本の文芸としてより一般的になってきています。
でも初めての人にはやっぱり敷居が高く、調べるうちに行くのを諦めてしまう人も。
今日はそんな興味の火を消さず、落語を存分に楽しんでもらうために東京4大寄席についての情報や、落語を見る際のルールをまとめてみましたので一緒に予習しましょう。
【東京で落語】寄席の主なルールとシステム:初心者用
今回ボクはいろいろ調べた結果、落語以外も楽しめる浅草演芸ホールを選びました。
初めての落語だったのでマナーもわからないし、システムもわからない。
わからないずくしでしたが、結果的にとっても楽しく過ごすことができました。
ここでは浅草演芸ホールを例に寄席のシステムやルールなどをまとめてみたいと思います!
※東京の各寄席の情報は次にまとめます。
寄席のスケジュールってどうやって決まってるの?
寄席のスケジュールはどの会場もだいたい毎月の上旬、中旬、下旬で分かれています。
- 上席(かみせき):毎月1日〜10日
- 中席(なかせき):毎月11日〜20日
- 下席(しもせき):毎月21日〜30日
浅草演芸ホールでは31日は特別興行が行われます。
そしてその日ごとに昼の部と夜の部に分かれています。
昼の部と夜の部それぞれの最後に主任と呼ばれる芸人さんが出ます。
チケットの購入方法
チケットの購入は4大寄せすべて直接会場の窓口で行います(2020年4月現在)。
当日券の現金払いのみ。
好きな時間に入って好きな時間に出てくる。
席も空いているところに好きに座れます。
朝から夜までいても追加料金はかかりませんが、再入場はできませんのでご注意ください。
寄席のルール・マナーって?
- 入退席は自由ですがタイミングは演目の切れ目が◎
- 飲食、アルコールOK(音や匂い、お酒の飲み過ぎには注意)
- 携帯電話はマナーモード
- 退場したら再入場はできません
- 服装は自由です
- 基本的に1演目15分
以上が主なマナー・ルールだということであまり硬い決まりはありません。
芸人さんも人間です。
きっとお客さんが大いに笑ってくれる方が、芸人さんのテンションも上がって面白いお話をしてくれると思います。
面白い時は大いに笑うのが寄席を楽しむ一番のコツかもしれません。
【東京で落語】4大寄席の場所と料金まとめ:初心者用
東京で落語を聞ける場所として主要な4つの場所(寄席)があります。
その4つの主要情報をまとめてみました!
①新宿末廣亭(すえひろてい)
【特徴】
- 演目は落語が中心
- 都内で唯一桟敷席(両サイドの少し高い位置から観れる席)があります
【料金】
一般 | 3,000円 |
シニア(65歳以上) | 2,700円 |
学生 | 2,500円 |
小学生 | 2,200円 |
※昼の部、夜の部通しで観賞可
【営業時間】
- 昼の部 12:00~16:30 (11:00開場)
- 夜の部 17:00~21:00 (入場は19:45まで)
※入退場はいつでもOK。再入場は不可。
※休業日:12月30、31日のみ
【場所】
東京都新宿区新宿3丁目6(Googleマップ)
新宿3丁目駅からすぐです。
新宿末廣亭 公式HPはこちら
②浅草演芸ホール
【特徴】
- 落語以外にもコントや漫才、曲芸等もあり。
- 年中無休
【料金】
通常 | 18時以降 | 19時以降 | |
大人 | 3,000円 | 2,500円 | 2,000円 |
学生 | 2,500円 | 2,000円 | 1,500円 |
子供 | 1,500円 | 1,500円 | 1,500円 |
※昼の部、夜の部通しで観賞可
※特別興行の際(毎月31日・年末等)は料金が変わります
【営業時間】
- 昼の部 11:40~16:30 (11:00開場)
- 夜の部 16:40~21:00
※入退場はいつでもOK。再入場は不可。
【場所】
東京都台東区浅草1丁目43-12(Googleマップ)
※浅草駅はふたつあるので注意。
演芸ホールはつくばエクスプレスの駅に近いですが、メトロなどの浅草駅で降りて、雷門などを横目に歩いて行くのもオススメです。
浅草演芸ホール 公式HPはこちら
③上野 鈴本演芸場
【特徴】
- 古典落語を聞きたい人におすすめ
- 落語以外の演目もあり
【料金】
通常 | 3,000円 |
学割(中学生~24歳) | 2,500円 |
小学生 | 1,500円 |
未就学児 | 入場不可 |
※一枚で昼の部か夜の部どちらかに入場可
【営業時間】
- 昼の部 12:30~16:30 (12:00開場)
- 夜の部 17:30~20:40 (17:00開場)
※時間内であれば入退場はいつでも可。再入場は不可。
※休業日:12月29~31日のみ
【場所】
東京都台東区上野2丁目7−12(Googleマップ)
※御徒町が近いですが、上野駅で降りても徒歩で行けます。
上野 鈴本演芸場公式HPはこちら
④池袋演芸場
【特徴】
- こじんまりとしているので芸人さんとの距離が近い
- 落語の臨場感を味わえる
- 噺家の持ち時間が長い
【料金】
◎毎月1日〜20日
一般 | 2,500円 |
浴衣・着物割引 | 2,000円 |
学生 | 2,000円 |
学生服割引 | 1,500円 |
小人 | 1,500円 |
シルバー(65歳以上) | 2,000円 |
親子割引 | 小人料金が1,000円 |
※昼の部、夜の部通しで観賞可
◎毎月21日〜30日(昼の部)
一般 | 2,000円 |
学生 | 2,000円 |
小人 | 1,500円 |
親子割引 | 小人料金が1,000円 |
※夜の部は日によって料金が変動します
【営業時間】
◎毎月1日~20日
- 昼の部 12:30~16:30 (開場 12:00)
- 夜の部 17:00~20:30
◎毎月21日~末日
- 昼の部 14:00~17:15 (開場 13:30)
- 夜の部 18:00~20:30 (開場 17:30)
※休業日:12月29~31日のみ
【場所】
東京都豊島区西池袋1丁目23−1(Googleマップ)
池袋駅西口からすぐです。
池袋演芸場公式HPはこちら
※金額等は変わる可能性もあります。
※間違えがあったら教えてもらえると嬉しいです。
【東京で落語】初心者におすすめの楽しみ方まとめ
最後に初心者や初めての方も楽しむためのコツをまとめて終わりにしようと思います。
その①:落語以外も楽しんでみる
『寄席とは』でご紹介した通り、寄席は落語だけを楽しむ場所ではありません。
ボクが行った時は紙切りや漫才、マジックなど様々が演芸を見る事ができました。
中でも個人的に楽しめたのは『講談』という演目。
落語とは違って噺家さんの前には机があり、噺家さんは持っている扇子や木の棒で机をバシバシ叩きながらリズミカルに話を進めます。
神田鯉栄さんという女性の講談師さんでしたが「また聞きに来たい!」と思える素晴らしい時間でした。
寄席なら落語以外にもたくさんの芸人さんたちに出会えるので、ボクのようなステキな出会いもあるでしょう。
その②:リラックスして楽しみましょう
寄席は基本的に飲食自由が場所がほとんどです。
お菓子を食べてもよし、食事をとっても良し、お酒もOKだったりします。
自分の家でテレビを見るような。
近所でやってる友達のライブでも見に行くような。
子供の学芸会を見に行くような(これはちょっと失礼でしたね笑)
何はともあれ、初心者だからと言って構える必要はありません、入るのも出るのも自由にいつでも出来るのでリラックスして楽しみましょう。
(入退場は演目と演目の間の時間がよいでしょう)
その③:その日だけの演目を楽しむ
今回初めて寄席を聞きに行って驚いたのが、芸人さんは「登壇するまでなにを話すかを決めていない」と言っていたこと。
前に出た芸人さんが何を話したかをチェックして被らないようにすることと、その日のお客さんの雰囲気で話すことを決めるんだそうです。
その日によってまったく違う雰囲気が味わえるのも寄席の楽しみなのかもしれませんね。
まとめ:気になったら難しく考えず行ってみましょう
ボク以外のブログもぜひ一度読んでみてください。
「落語 楽しみ方」と検索してみてもみんなだいたい同じ事を言っているんです。
『難しく考えず気楽に』
これに尽きます。
伝統芸能というと構えてしまう気持ちもわかります。
実際にボクもそうでした。
しかし、気になるならぜひ「フラッと寄りました」くらいの気持ちで行ってみて欲しいと思います。
その魅力にきっとハマるでしょう。
2回目は慣れた顔で友人でも誘って、映画の代わりにでも行ってみるといいでしょう。