伝えるだけでは足りない。伝わるためのコミュニケーション

 

 

“直接会って伝える”

人間関係においてとても重要なことだと思います。

 

でもなぜ直接言う必要があるの?

と考えたことはありますか?

 

ボクは建築の仕事をしているのですが

職人さんは直接打ち合わせするのが好きで

よく「現場まで来い」と言われるので

これについて考えたことがあります。

 

ボクはその理由を

“受け取る側に情報を多く与えられる方法だから”

そういう風に考えています。

 

情報なんていうと少しドライに聞こえてしまう

かもしれませんが、直接会って伝えることで

相手は言葉以外にその人の表情や仕草、口調など

たくさんの情報を受け取ることができます。

 

しかしそれをメールにした場合はどうでしょう?

相手に届く情報は文章以外にありません。

 

 

要するに伝え方を工夫するということは

 

伝える方法や伝えたという事実を

重要視する考え方ではなく、

相手に伝わるかどうかという俯瞰的な見方を

大切にする気持ちです

 

 

例えばこの場合は直接言うのが正しいでしょうか?

明日の何時にどこで何をするのか部下に伝えたい。

 

どうでしょう?

 

仕事上で大切なことを相手が忘れないように。

そう考える場合は口頭ではなく

メールの方がいいかもしれません。

 

また、文章の方が気持ちをまとめられる

という人もいます。

口では普段なかなか伝えられないことを

手紙にして送ることで相手は口で伝えるよりも

大切な気持ちを受け取るかもしれません。

 

伝える方法を選ぶのは相手に伝えるという目的を

達成するための手段のひとつです。

 

 

  1. 相手がきちんと理解してくれる
  2. 相手が忘れずに記憶しておける
  3. 相手が喜んでくれる

 

そのように相手に視点を移したときに

ボクたちは時々、伝え方という手段に

自分本位なエゴを重ねてしまっている時が

たくさんあるように感じます。

 

 

「前に言ったハズだろ!」

「俺はメールで送りたい人なんだよね」

「あの人に言っておいてくれる?」

 

 

ついついこんな風なことを日常で

やってしまいがちですが

全て相手がきちんと受け取ってくれるまでの

責任から逃げているようにも感じる物です。

 

 

伝える手段や伝えたという事実ではなく

伝わったかどうかにだけ目を向ければ

きっとコミュニケーションはうまくいく。