2016年の冬、自分の夢でもあった『海外のオフロードをYAMAHAのバイクで走り回る』という目標を叶えました。
その旅を終えてすぐにこのブログを書いています。
カンボジアの首都『プノンペン』を出発し
舗装されていない赤土の道を走り、
ジャングルを通り抜け
岩だらけの山を上り
アンコールワットのあるシェムリアップまで。
今まででもっとも過酷な旅でしたが、一生忘れることのない思い出になりました。
この気持ちが冷めない内に、この記事を書きたいと思います。
できない理由の正体はいったい?
「海外でオフロードバイクに乗って旅したい」
この旅を実現する数年前にその話をすると、いろんな人に「そんなの無理でしょ」「普通に旅行しなよ」と言われました。
どうして無理なんでしょう?
何が難しいんでしょう?
①飛行機に乗って海外に行く
②そこでバイクとガソリンを手に入れる
③運転できる自分がいる
この三つをクリアすれば誰にでもできるはずなのに。
「それは難しい」と言った人たちは、きっとそういった物理的な事を言っているのではないですよね?
規則(ルールやライセンスの問題)や手段、言葉の壁。
その目標へ至る条件や環境のことを指しているのかと思います。
でも一度考えてみてください。
ここで難しいと感じたすべての理由は『人間自身が作った物』を指して言っているということに気付きませんか?
言葉は人間が作ったツールです。
ルールもライセンスもお金もすべて人間が作った仕組みです。
「それは難しい」
そう感じる時に立ちはだかるのは、だいたい人間が作ったものではないでしょうか?
資格やお金は出来ない理由ではない
「家の設計がしてみたい。でも建築士持ってないから・・・」
やればいいんです。
資格がなくたって誰でもデザインや設計はできます。
もし「主婦の家事導線を考えた最高の間取りだ!」と自信があるなら、建築士の資格がある人に最終チェックをしてもらって申請を出せばいいだけです。
それで建築士資格を持っていないあなたのプランは現実となります。
”資格がないから”は出来ない理由ではありません。
「宇宙になんて行けるハズがない?」
現代は行けますよね?
スペースシャトルに乗れば誰でも行けます。
(覚悟の上ならトレーニングしなくたって、乗せてもらうだけで行けます)
お金がないのは“行けない理由”ではありません。
だってもし宇宙旅行に行こうとしているお金持ちが、自分のことをめちゃくちゃ気に入ってくれて「一緒に行かないか?」って言ってくれればお金は必要ないじゃないですか。
「お金がない」は条件のクリアを難しくしている要因であって、目標の実現には関係ありません。
人があれがしたい!これがしたい!って思った時に、邪魔をするのは大体お金や資格やルールといった人間自身が作った仕組みばかりです。
ボクも建築士になろうとした時に、建築の学校を出ていないから7年の実務経験が必要というルールが本当に邪魔くさく感じたのを覚えています。
でもね。
人間が作った問題を人間が解決できないはずがないんです。
ボクはそう信じています。
自然が起こした問題は太刀打ちできないほど強大なものも多いです。
しかし「何かをしたい!」と思った時に、人間が作ったものに人間自身が障害を感じて諦めてしまうのは、本当に残念なことだと思うんです。
それを感じた時はいつも悔しくなります。
「オレの足を引っ張るのはまた人間か」と。
それと同時にこうも思うのです。
「相手が人間なら勝つ見込みはいくらでもある」と。
できるかできないかはきっともっとシンプル
出来るか出来ないかをもっとシンプルに、かつ屁理屈に考えてみてほしいと思います。
「100mを10秒切れ」
これが重大な要求だった場合、ボクは「無理」という前にまず「チャリは使っていいの?」と確認をしてみます。
走らないとダメと言われたら「じゃあ靴の条件は?」「走るの定義は?」と聞きます。
人間が作った全てのルールには”必ず解釈が曖昧な部分がある”。
ボクはそう考えています。
だとしたらその曖昧な部分の存在を信じて、すり抜けられる方法を探してみると「案外難しく考えていたのは自分自身かもしれない」と感じることもあります。
ボクの『海外のオフロードをYAMAHAのバイクで走り回りたい』という夢に「それは難しい」と言った人たちもきっと
「言葉はどうするんだ」
「免許はどうするんだ」
「バイクはどうやって手に入れるんだ」
と手段ばかりを指して話していたのではないでしょうか。
人間そのものが作ったルールや仕組みに可能性を奪われて、希望を失ったりするような事は絶対にしないでほしい。
シンプルに、そして屁理屈に。
人間が作った仕組みには必ず欠陥や曖昧さがあります。
「出来ない」
「難しい」
その理由があなた自身や物理的な理由でない限り、決して諦めないでください。
無謀だと言われた夢のために、モトクロスのライセンスまで取ってトレーニングを詰み、そして最高の旅を実現させたボクからの生の声として届いてくれたら嬉しいです。