【30代あの決断から数年…】人生の選択を後悔しない唯一の方法

 

大好きな会社を退社、海外へ移住、そして結婚・・・永遠にも感じる程長く辛い夜もありました。

すべては数年前のあの日の決断が引き金。

 

「無いよりはあった方がよい」

 

そう思える物って生きている内にたくさんあるはず。

もっともよくこれを言われる対象はお金でしょうか。

 

数年前この「無いよりはあった方がよい物」のひとつを無視し、手に入れないという選択をしました。

その結果今はなぜかシンガポールで生活をしている。

色んな紆余曲折があったものの、あの時の決断は間違ってなかったと今は思えます。

 

これから紹介するのは2016年に書いたブログ記事のひとつです。

(今現在このブログサイトは閉鎖されています)

 

 

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運命を変えたひとつの記事(2016.11.23)

 

一級建築士を取ろうかどうか検討しています。

 

正直ボクが携わっていきたい仕事の規模を考えると二級でやりたいことはできる。

一級建築士を取るためには学費や受験料を含めると、約100万円のお金と1年間くらいは勉強漬けになるという時間のふたつの投資が必要。

 

大きなお金と時間のコスト。

その分があれば違う方向でも成長ができると思う。

取るべきか取らざるべきか。

 

20代の頃の自分に相談したらアイツはこう言うでしょう。

「一級があれば箔がつく?自分がやってきた事だけじゃ足りないような生き方しかしてねーのかよ」って。

「一級があれば信頼感も変わる?てめーはバックグラウンドがなければ信頼されない人間のかよ」って。

 

一級建築士はまさにボクにとって『ないよりはあった方がいい物』のひとつ。

 

当然簡単に手に入るものであれば悩む必要はないが、『ないよりはあった方がいい』という物を手に入れるために必要な時間やコストを考えたとき、果たしてそれが有益なのか無益なのか。

その時どのような決断ができるかは、人にとって大きな分岐点になると思う。

 

あった方がよい、けど必須ではないものって人生においてたくさんある。

それに対してどこまでのお金と時間なら投資できるのかという決断の質を上げたい

 

 

この時の決断が導いた現在に繋がる道

これが2016年の11月23日に書いた記事です。

 

一級建築士を取るために貯めておいた貯金が100万円。

「もし試験を受けないとしても、一級建築士以上に意味のある成長のために使いたい」

そんな事を悶々と考えたまま、数週間後にカンボジアへバイクの旅へ行きました。

 

旅の間は当然そんな悩みはぶっ飛んでましたが、それで頭の中を一度リセットされ帰国時には自分がどうしたいのかがシンプルになっていたように感じます。

それから数日を経て年末年始の休暇。

この時間のほとんどを実家でゆったり過ごす内、ボクの中で答えは固まっていました。

 

あのブログ記事を書いてからたった2か月後の1月下旬。

ボクは辞表を提出したのです。

 

「なんでいきなりそうなった(笑)」

そう思われるでしょう。

 

ボクの決断は『海外で建築の仕事をしよう』でした。

 

建築士のために取っていた100万円を使って、まずは海外へ英語の勉強をし行く事を決めました。

建築の現場はひとつのプロジェクトが始まってから終わるまで1ヶ月なんて物はありません。

辞表を提出しても自分が担当している現場が、無事に終わるまでは会社を去る訳にはいきませんでした。

 

最終的に決まった退職日は4月末日。

予定も決めず勢いで辞表を出してしまったので、それまでの間は「行き先が決まるまでお酒は禁止」というルールを自分に課し高速で調べて高速で行動しました。

その結果決まったのがセブ島へ行く事だったのです。

 

 

まとめ:決断が正しいかどうかは“今現在”でしか測れない

それからはこのブログサイトで紹介させてもらっている様な生活をしてきました。

 

→ 北海道を車中泊しながら回る

→ セブ島で英語の勉強

→ 一時帰国

→ マレーシアへ移って建築を始める準備

→ シンガポールへ移住し仕事を開始

ざっくりいうとこんな経歴です。

先ほど久しぶりに覗いた過去のブログの中から、先ほどの記事を見つけてこれを書き始めました。

 

「あの日もし一級建築士を受けることを決断していたら、どうなっていたんだろう」

 

確実なのは今ほど英語もしゃべれないし、海外の事も知らないし、シンガポールはもちろん海外には住んでいなかったでしょう。

気付けばあの日の『無いよりはあった方がよい物』と、どのように付き合うかを考えた結果が今に至っています。

ボクは「無いよりはあった方がよい程度の物に構ってるほど、お金と時間は無限じゃない」と感じたのです。

 

そう考えればあの決断が今の生活を与えてくれて、大切な人と出会い、結婚までできた事を考えると過去へ戻って自分を褒めてあげたい気分です。

 

でもボクはこう思います。

『過去の選択が正しかったかどうかは、“今現在”の自分の感情でしか測れない』

ということ。

 

あの時の選択を正しかったと感じるのは、今の生活に満足しているからです。

もしかしたらこの先、日本に残っていれば合わなかったであろうトラブルに巻き込まれてしまう可能性だってあります。

その時にも「あの時の選択は間違ってなかった」と思えるかどうかは、そうなった時のボクにしかわかりません。

 

正直、一級建築士を目指して今頃無事合格していても「あの時の選択は正しかった」と言っていたでしょう。

 

過去の選択は時に大きな人生の分岐点となっていることがあります。

でもその結果が良かったかどうかは、自分自身ですら“過去を振り返ってみたその時の感情”でしか測れないのです。

 

だからまずは「今わたしは幸せです」と言える自分になること

そうすれば過去の選択すべてを愛せるはずです。

忘れてしまいたいと思っていた過去も「あれはあれでよかった」、そう思えるはずです。

 

読んでくれた方にこんな話をプレゼントして終わります。

 

イチから火を起こすのはとても大変。

自分を後回しにして、周りのみんなの火から起こししてあげようと思うと自分自身が疲れちゃう。

 

周りを助けてあげたいならまずは自分の火をしっかり点ける事。

そうしたらその火はいくらみんなに分け与えても減ることはない。

 

この火は『幸せ』に置き換えることができるのです。

まずは一生懸命自分の火を起こしてあげてください。

 

 

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