こんな大人になっていたなんて。子供たちが教えてくれたこと
黄金の山『ワット・サケート』を後に向かったのはバンコク市街地。
バイクタクシーの味を占めたからもう普通のタクシーなんて使わないよ(笑)
ちゃちゃっと値段交渉をしたら出発。
(あとでバイクタクシーの距離と金額の相場についても記事にしますね)
バイクタクシーでバンコク名物超絶渋滞もスイスイ。
市街地の中でもワット・サケートから一番近いバンコクアート&カルチャーセンター(Bangkok Art & Culture Centre)に到着。
またしてもどういう場所なのかまったくわからず入ったけど、入り口にはセキュリティゲートもあるし中はめちゃくちゃ近代的でおしゃれ。
たぶんイベント会場として使われている建物なんだと思う。
この時も各フロアでいろいろなアートイベントが行われてたり、アート作品の販売がされていた。
エントランスに入ってすぐの大きな広場でやっていたのは建築模型のイベント。
こんなしゃれおつなヤツだったり
こんな宇宙感満載のヤツだったり
ホントにどこかで建築されていそうなこんなヤツだったり
1フロアに20個くらいの建築模型が展示されていた。
どれもが斬新ですべてを写真に収めたいくらいの出来栄え。
しかし職業柄どの模型を見ても斬新すぎて実際にどうやって建てるのかとか、どんな材料を使うつもりなんだろって疑問ばかりが湧いてくる(笑)
そんな視点で模型を眺めながら、ふと作者の紹介ボードを見てみると驚くことが・・・
なんとこれらを作ったのはすべて10代の少年少女ばかりだったのである。
しかも10代前半の日本でいう小学校高学年や中学生くらいの歳の子たちばかり。
マジでビビった。
実際それまで「いやーすげぇな。オレにはこんな発想ないや」なんて思ったりもしていたから、それを作ったのが子供たちだと知ってさらに驚愕。
驚愕ってこういうことを言うんだってくらい驚愕。
と同時に気付かされたことがひとつ。
「あーいつの間にか”現実的にできるかどうか”を最初に考えてしまう頭になってしまってたんだなぁ」ということ。
「こんなの素敵じゃない?」とか
「こんなのかっこよくない?」とか
「こんなのヤバくない?」とか
そういう発想からすべてはスタートするはずなのにいつの間にか、実際にできるかできないかを平行して考えてしまっている自分に気付いてがっかりした。
建築物に限らず、どんなプロダクトだって理想の形を思い浮かべることから始まっているはずなのに。
これまで仕事で建築現場を管理していく内に、「どうやって作ろうかな」とか「どうやって仕上げようかな」みたいな手段や方法ばかりを考える頭になってしまっていた。
「もっと自由に考えなきゃ」
「もっと理想は何なのかから発想しなきゃ」
「どうやって形にするかはその後じゃないか」
そんな言葉が頭の中をぐるぐるぐるぐる。
アート&カルチャーセンターに入ってすぐエントランスで、小さな建築家たちから大きなメッセージを受けとってしまったため、その他のフロアに展示されていた写真などの記憶はまったくない。
ずっと自分の頭がカッチカチに固まってしまっていたことが悔しくてたまらなかった。
市街散策中!にも関わらずなぜか足はホステルへ
そのせいもあって建築模型以外で撮った写真はこれだけ(笑)
アート&カルチャーセンターは建築物としてみても素晴らしい建物。
この場所で、会ったこともない子供たちからまるで説教されたような時間を過ごした。
意外な場所でこの旅最大の気付きを得て、頭が完全に覚醒してしまっていたためなんと足が勝手に向かったのは泊まっているホステル(笑)
幸運にも電車1本で帰れる場所だったし、すぐに考えていることをまとめておきたい!そう思ったのだ。
ホステルに着いたらさっそくコーヒーと手帳を準備して共用スペースへ。
前日も見かけた日本人の女の子がパソコンを開いて何か作業していたので「こんにちはー」とあいさつしてみるも、なななんと無視(笑)
いや、よく見たらイヤフォンをしてて聞こえなかったみたい(笑)
まぁそれはそれでいいでしょう。
自分も気にせず集中できるしね。
せっかく短い日程で旅しに来てるのに何してんだろうね(笑)
なんとなーく考えてることがまとめ終わった時には軽く1時間以上たっていた。
「あーなんか腹が減ったな」
そう思ってネットでちゃちゃっと調べるとホステルの近くにバンコクでは割と有名なラーメン屋さんを発見。
なんか話がトントン進み過ぎだけど行ってみましょ(笑)
天下一品好きにはオススメの『七星ラーメン』
店の名前は七星ラーメン。
白湯鶏スープでなんでも天下一品に似ていて病みつきになる味なんだとか。
さっそくお店の名前が付いてる七星ラーメンをオーダー。
なるほど。
ホントにスープが白くてドロドロでテンイチみたい。
食レポは大の苦手だからやる気はないんだけど、味も評判通り。
値段も安くバンコク在住の日本人が定期的に足を運びたくなる気持ちも納得できた。
あ、お値段は106バーツ(約350円)でした。
ラーメンを食べている間にちょうど日が暮れて、店から出たときにはすっかり真っ暗。
さぁさぁさぁさぁ!
バンコクの楽しみは昼間ばかりじゃないことは誰もが知っていること。
一度ホステルに戻って戦闘体制を整えたら、夜の街へ行こうじゃないか!
(気付いていると思いますが、だいぶ巻きで話を進めてます笑)
多くの観光客を魅了する夜のバンコクとは一体・・・いざめくるめく夜の世界へ。
変な気合を入れつつ意気揚々とホステルを出発。
しかしそこで知ることになる絶望的な事実とは?
そのお話はまた次回。
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