それは旧正月をお祝いするためだよ!
いつもは観光客がメインだけど、この時期はローカルの人も増えてすごい賑わいだよね。
ちゃめ君、もし良かったら旧正月シーズンのチャイナタウンについて、知っていることがあったら教えてほしいなぁ。
旧正月は中華系の思考と深く結びついていて、すごく面白いイベントだよ!
多民族国家であるシンガポールにいるからこそ、私たちも旧正月を楽しんじゃおう。
シンガポールで旧正月。 そもそも旧正月とは?
旧正月は英語でLunar New Yearと表記される通り、Lunar(月)=太陰暦をベースに考えた場合の1月1日を指しています。
細かい説明については割愛しますが、私たちが普段見ているカレンダーは太陽暦に基づいて作成されています。
太陽は365日で地球を1周するため、1年は365日であり、1か月=30日若しくは31日という概念で計算されています。
一方、太陰暦は月の満ち欠けをベースにしています。月の満ち欠けは29.5日周期で行われるので、1か月=29日若しくは30日という概念で計算されています。
2020年はちょうど1月25日が新月のタイミングなので、この日を旧暦の正月としてお祝いします。
このように、太陽暦と太陰暦は計算方法が違うので、毎年旧正月の日付は変化するのがポイントです。
ちなみに、正月というだけあって旧正月はほとんどの中華系の人はお仕事をお休みします。
シンガポールは多民族国家なので、グローバル企業では中華系以外の民族が出勤して頑張って会社を支えているようですが、ローカル企業の場合は会社自体がお休みというところもあるようです。
また、旧正月はChinese New Year、CNY、春節、大年とも表記され、簡単なメッセージのやり取りではCNYを使うことが多いです。
初めてシンガポールに来た時は「なんだこれは。」と思ったので、覚えておくといいかもしれません^^
シンガポールで旧正月。 チャイナタウンに行ってみよう
国民的行事である旧正月、とくに中華系の家族にとっては一大事です。
チャイナタウンに行ってみると、多くの中華系ローカル家族が足を運んでいるようですが、一体何が買えるのでしょうか。
パイナップルや金魚の装飾品
普段はあまり目にしないけれど、このシーズンになると沢山目にするモノの一つとしてパイナップルの装飾品があげられるのではないでしょうか。
日本人である私はパイナップルに対して特別な感情はありませんが、こうも目に入るとどんどん愛着が湧いてくるのが不思議です。
なぜパイナップルなのか、ローカルの人に聞いてみると『パイナップルの福建語「鳳梨」の発音がオンライであり、「旺來」という財・幸運がやって来る意味の単語と発音が似ているので縁起がいいものだと考えられている。』とのことでした。
そういう事なの、、、?とちょっとびっくりしましたが、中華系の人って案外言葉遊びが好きみたいです。
実はこのように縁起がいい言葉と発音が似ている、という理由で金魚もおめでたいものの一つとして考えられています。
金魚の”魚”は”余”と発音が似ているらしく、余る=(財や幸せに)溢れる=(財や幸せに)困らないと考えられているからだそうです。
こちらはチャイナタウンで見かけた、金魚のコンニャクゼリー。
きれいで可愛いのですが、リアルすぎて食べるのには少し勇気がいりますねw
大量のお菓子
チャイナタウンを歩いているとお菓子や落花生を売る特設テントがすぐに目に入るかと思います。
陳列されている量がすごすぎて圧倒されそうになります。
こちらでは旧正月は親戚たちが挨拶周りに自分の家に遊びに来るので、その時に軽くつまめるようなお菓子を用意する習慣があるようです。
ちなみに、こういったお菓子も余る方がいいと考えられているので、ローカルの人たちはガッツリ買って帰ります。
やはりここでも見かけるのがパイナップルを使ったお菓子。いろんな種類のパイナップルケーキが売られていました。
中でも、お花の形の生地で真ん中にパイナップルがのっているお菓子はシンガポールの伝統的なお菓子だそうです。
この他にもビールのおつまみに合いそうなシンガポール名物のシュリンプロールや、ラブレターと言われる薄い生地を巻いたお菓子が所狭しと陳列されています。
サイズにもよりますが、1箱5ドルや2つで5ドルで売られています。
旧正月が近くなるとお店の人がお菓子を売り切りたいので、旧正月の2日前から値引きがされるようです。
旧正月前日ともなると大幅な値引きがされるので、チャイナタウンはその値引き目当ての客でごった返すとのことでした。
落花生も大量に売られていました。味付けがないものから黒糖味の落花生など色んな種類が売ってあります。
自由に試食ができるので、気になったらお店の人に聞いて食べてみてください。
試食後の殻ですが、シンガポールでは珍しくこの時期は路上に捨てていいみたいです。
ベッドシーツ類
赤い服
シンガポールで旧正月。 チャイナタウンは面白い。
チャイナタウンを歩いていると、中華系の人たちの旧正月に対する熱い気持ちををひしひしと感じる事ができます。
日本のお節料理のように、一つずつ意味があるので、よく調べていくとまた違った面白さを発見できるかと思います。
最後に、旧正月前は人で溢れていてスリがいる可能性もあるので、荷物の管理には十分注意して歩いてくださいね。
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