こんにちは。
スーツケース1個で生き(ていた)ライトネシストのろぺです。
『バイクで四国お遍路の旅』2日目です。
この日は神戸で事前に陸送してあったバイクを受け取り、お遍路旅を始める初日となりますが、トラブルにも見舞われいきなり予定通りに進まない日となりました。
では2022年4月26日、お遍路旅の2日目について書き進めて行きたいと思います。
≫バイクで四国八十八ヶ所お遍路の旅1日目を読んでいない方はこちら
こんにちは。スーツケース1個で生き(ていた)ライトネシストのろぺです。 ずっと私の『死ぬまでにやりたいことリスト』に入っていたものがあります。それは『バイクで四国お遍路の旅』。カンボジアをオフロードバイクで駆け[…]
【神戸】陸送してあったバイクを受取り
前回お話しさせていただいた通り、今回少しでも旅行日数を短縮したいと思い、バイクは事前に北海道から神戸へ陸送で送ってありました。
出発前に「バイクが届いておりますので、お引き取りよろしくお願いします」と、配送先からご連絡をいただいております。
旅の始まりは、バイクを受け取るところからスタートです。
神戸からバスで30分。バイクを受け取るため日本梱包さんへ
まずは『Minato Hutte』さんで午前7時に起床。
バイクが届いている『日本梱包運輸倉庫』さんは9時以降で引取りが可能との事ですので、コンビニへ行きゆっくりと朝食をいただきます。
8:15にチェックアウトを済ませ(カギを返すだけですが)、ゲストハウスからは徒歩5分の『神姫バス神戸三宮バスターミナル』へ到着。
8:30分発の「恵比須駅行」のバスに乗り込み、日本梱包倉庫さんへ向かいます。
降りる場所は乗車後、一番最初の停留所ですし、乗車時間も30分とかなり便利。
日本梱包運輸倉庫さんで愛車と再会
バス停に到着し、日本梱包さんに到着したのは9:00ピッタリ。
今のところ最高なスケジュールで進んでますね♪
受付をして、教えていただいた倉庫へ向かうと・・・
久しぶりのマイバイク!
初めての陸送を使ったツーリング旅だったので、再会は感無量です。
ちなみに私が乗っているバイクはYZ250FXという、オフロードの競技用バイク。
そのバイクにウインカーやライトを付けてナンバーを取り、公道でも走れるようにしたものです。
こだわりのバイク・・・ではあるのですが、この偏ったこだわりがこの旅を苦しいものにするとは、この時点では気付いておりません。。。
【淡路島】四国へ着く前にトラブルと困難の連続
高速道路の車線を間違えいきなり逆方向へ
日本梱包さんでバイクを受け取り、いざ四国へ!
バイクにスマホを固定し、1番目に行くお寺直行でセッティングもバッチリ。
約100kmの道のりですが、気合入れていきましょう。
少しでも時間短縮をしようと、日本梱包さんを出てすぐの高速入口へ。
ところが・・・すぐにナビの表示がおかしくなり、次の出口で高速を出そうとするのです。
車線を間違えた(笑)
しかも次の出口は10km以上先の三木東IC・・・
いきなり大きなタイムロスをしてしまいました。
なぜこんなことが起こったかというと、土地勘がなくて看板の行き先がわからなかったことがひとつ。
もうひとつはスマホのナビはチラチラ見ながら確認すればよいと思っていたので、イヤホンで音声を繋いではいなかったのです。
そんな事もあり、いきなり間違った車線を進み、ブログネタとしては素晴らしい(旅としては最悪な)スタートとなってしまいました。
さっそく競技用バイクの洗礼を受けながら淡路島を縦断
三木東ICで高速を降りて、再度ナビをセッティングすると、さっきは気付かなかった恐ろしい表示が。
なんと目的地までの料金が1万円越えだったのです。
今となっては、ルートを間違ってしまったため余計な高速料金が入っていたのが原因な気もしますが、その時に思ったのは「バイクだからここまでの金額はかからないだろうけど、半額だとしてもムリ!」です。
高速道路の逆走を経て、下道で四国を目指そうと決断するという、なんとも無駄以外の言葉が見当たらないスタートです(苦笑)
神戸から四国へ渡るためにまずは明石海峡大橋を渡る必要があります。
この時、少しずつ雨が降りだり、途中のガソリンスタンドで給油中にカッパを着込み淡路島へ挑みます。
普段はこんなに美しい明石海峡大橋ですが、物凄い強風・・・
バイクで横風に煽られて、本当に恐怖でした。
途中で『二輪車転倒注意』なんて看板も(そんなのはじめて見ました)。
何とか低速走行で無事、淡路島へ到着。
四国に着く前にさまざまな洗礼を受けているボクですが、さらに追い打ちが。
「ケツが痛すぎる・・・」
先ほどもお伝えした通り、愛車は競技用のバイクを公道仕様にしたもので、シートは競技用のままなのです。
当然快適さの配慮なんてあるはずがありません。
約3時間ぶっ通しでケツも悲鳴を上げていたので『多賀の浜海水浴場』で小休憩を。
駐車場でバイクのナンバーを見て「札幌から来てるの!?」とダンディーな方に話かけていただきました。
コロナで長らく忘れていたこの感じ・・・やっぱりこういうのが旅の醍醐味ですよね。
自販機でモンスターエナジーをがぶ飲みし、気合も入ったので、一気に四国へ渡りましょう!
淡路島から四国へ渡る最後の海峡、大鳴門橋もやっぱり超強風・・・
こんなナルトが見れるのかなーなんて期待をしておりましたが、強風で少しも首を曲げる事ができず、ただただ修行のような淡路島を後にしました。
【四国到着】第一番札所「霊山寺」からバイクお遍路スタート!
なんとかかんとか、淡路島を抜け、そのまま昼食も食べず八十八ヶ所の第一番札所である『霊山寺』に到着したのは13時すぎ。
予想よりもかなり到着時刻が押してしまいました・・・。
が、ここまでの苦難も修行の一環と捉え、気持ちを切り替えてバイクでお遍路旅をスタートしましょう!
※この後は、画像がかなり多くなってしまうので、各霊場(各お寺)の「ステキだな」と思った一枚に絞ってお遍路の旅を綴っていきたいと思います。
【お遍路】第一番札所「霊山寺」:塩対応が少しだけ旅人には辛い(笑)
まずはお遍路旅のスタート地点、第一番札所「霊山寺」。
お遍路が初めてなので、事前に調べては来たもののどのようにお参りすればよいのかがわからず周りを見ながら見様見真似で、お経を読んだりしてみる。
結論から言いますと、各お寺には本堂と大師堂という、弘法大師様を祀るお堂の二ヶ所でお経を読んだり、線香を炊いたり、ロウソクを建てたりします(詳しくはまとめ記事でまとめます)。
そういったこともうっすーい情報でしか頭に入っていなかったので、お寺の方にいろいろ聞いて見ましたが・・・
「これ見ればわかるよ」とパンフレットを渡されるだけだったり、「お経はどこで読むなんて決まりはないから、読みたいところで読めばよいのよ」なんて感じの塩対応を受けました(笑)
まぁお遍路のスタート地点のお寺で年間に何百回も同じような質問をされているでしょうから、仕方ないですよね。
・駐車場:普通100台・バス10〜20台・無料
【次の霊場まで】
◎自家用車の場合
所要時間:約5分/距離:約1km
◎徒歩の場合
所要時間:約18分/距離:約1.2km
【お遍路】第ニ番札所「極楽寺」:え、こんなに近いの!?
「霊山寺」を出て、次の第二番札所「極楽寺」をセット。
すると・・・距離は1.2km、時間が2分の表示。
「え、各お寺ってこんなに近いの!?」
Google Mapで見た時は全然気付かなかったのですが、第一札所と第二札所はめちゃくちゃ近いです。
でもこれが大きな勘違いを生むきっかけに。
「一か所ごとがこんなに近いならヨユーじゃん!」
と感じてしまうのです。
当然そんなことはありません(笑)
門から本堂まで距離のあるお寺もあれば、山奥にあるお寺もあります。
お遍路の旅はつくづくペース配分が難しい旅だと気付くのはまだまだ先のはなし。
13:40に第二番札所「極楽寺」に到着し、まだまだお参り方法はぎこちないですが、儀式を終え次のお寺へ。
・駐車場:普通40台・大型6台・無料
【次の霊場まで】
◎自家用車の場合
所要時間:約10分/距離:約3km
◎徒歩の場合
所要時間:約40分/距離:約2.5km
【お遍路】第三番札所「金泉寺」:伝説の井戸があるお寺
14:10に第三番札所「金泉寺」に到着。
こじんまりとしているお寺ではありますが、真っ赤な橋が架かっていたり、山門も美しく「秋の季節はもっときれいだろうな」と感じる、ほっこりと落ち着くお寺です。
中には「黄金の井戸」という井戸があります。
日照りに苦しむ民のために掘られた井戸で、今も「長寿をもたらす黄金井戸」と呼ばれています。
この井戸を覗き込んで、影がはっきり映れば長寿、ぼやけていると短命という言い伝えがあるそうなので、試してみては。
・駐車場:普通14台・大型3台・終日・無料
【次の霊場まで】
◎自家用車の場合
所要時間:約15分/距離:約7km
◎徒歩の場合
所要時間:約1時間30分/距離:約5km
【お遍路】第四番札所「大日寺」:本堂に続く道が美しいお寺
第三札所からは少し離れた第四番札所「大日寺」には14:45に到着。
あいにくの天気ではありましたが、山門をくぐって本堂に続く石畳の道が美しいお寺です。
ここでラッキーなことに、バスツアーでお遍路を周っている団体の方と遭遇!
そのおかげでお寺のお参りの流れをしっかりをパクる事ができました。
やはりガイドブックよりも実際にやっている姿をまねるのが一番ですね♪
・駐車場:普通20台・マイクロバス/大型5台 午前7時~午後5時・無料
【次の霊場まで】
◎自家用車の場合
所要時間:約10分/距離:約2km
◎徒歩の場合
所要時間:約25分/距離:約2km
【お遍路】第五番札所「地蔵寺」:日本最大級の五百羅漢
15:10、第五番札所「地蔵寺」に到着。
こちらも落ち着いた雰囲気のお寺です。
と、思いきや・・・
なんとこのお寺には「五百羅漢堂(ごひゃくらかんどう)」というお堂があり、等身大の木造羅漢像が並がずらーっと並んでいます!
その規模は日本最大級とのこと。
拝観料が200円かかりますが、ぜひご覧になる事をおすすめします!
なぜって?
ボクがそれを知らずにスルーしちゃったからです(笑)
・駐車場:普通50台・マイクロバス20台・大型10台・無料
【次の霊場まで】
◎自家用車の場合
所要時間:約15分/距離:約5km
◎徒歩の場合
所要時間:約1時間15分/距離:約5.3km
【お遍路】第六番札所「安楽寺」:一息つける名前通りのお寺
15:35、第六番札所「安楽寺」に到着。
こちらの魅力は何といっても、すぐ近くに休憩ができるお茶屋さんがあること!
お遍路用品の販売はもちろん、お菓子屋飲み物も売っていてお寺の名前のとおり「安楽」できるお寺です。
スケジュールの遅れを取り戻そうと、飲まず食わずで周っていたボクもさすがに飲み物をいただいて休憩をさせていただきました。
・駐車場:普通80台・大型バス10台・無料
【次の霊場まで】
◎自家用車の場合
所要時間:約5分/距離:約1km
◎徒歩の場合
所要時間:約15分/距離:約1km
【お遍路】第七番札所「十楽寺」:縁結びと縁切りのお寺
16:45、第七番札所「十楽寺」に到着。
龍宮城を想像させるような朱塗りの鐘楼門が特徴的なお寺で、門の上には愛染明王が祀られており、左から入ると縁結び、右から入ると縁切りするそうです。面白いですね。
Google Mapには第七札所として表示されていないので注意が必要です。
・駐車場:普通20台・大型5台 午前7時〜午後5時まで
【次の霊場まで】
◎自家用車の場合
所要時間:約10分/距離:約4km
◎徒歩の場合
所要時間:約1時間/距離:約4.2km
【お遍路】第八番札所「熊谷寺」:桜並木が美しいお寺
17:00ちょうどに第八番札所「熊谷寺」に到着。
遅れを取り戻そうと17時に到着しましたが、お寺は17時までという点に注意してください。
ボクは今回納経をいただかないので、17時をすぎてもこのお寺を参ることができましたが、下記の点に気を付けてください。
- 納経をいただく場合は16:30を目安にした方がよい
- 17時以降は門が閉じられたり、火気の使用が禁止されているお寺もある
この熊谷寺は桜並木が有名で、訪れた時にはすでに散ってしまっておりましたが、春の季節にお参りされる方はぜひ桜が咲くタイミングに合わせてみてください。
・駐車場:普通20台・マイクロバス・大型6台 他に臨時駐車場三ヵ所ある 50台可 志納金制
【次の霊場まで】
◎自家用車の場合
所要時間:約10分/距離:約3km
◎徒歩の場合
所要時間:約30分/距離:約2.5km
【初お遍路宿】さっそく四国の方の温かさに感動
17時に最後の第八番札所の参拝を終え、お寺の駐車場でスマホを使ってその日に泊まる宿探し。
勘の良い方は「え?」と思ったと思います。
「お遍路宿はそんなに土壇場で連絡してよいのか?」と。
これにお答えするとすれば・・・「ダメです!」(笑)
初日から、ボクの旅の行き当たりばったりクセが出てしまいました。
ネットで「お遍路中の宿はどうにでもなる」という記事があったので、「まぁどうにかなるか」と軽く考えておりましたが、ぶっちゃけ当日はやめましょう!
今回は初日がGWに入る前だったのでどうにかなりましたが、ハイシーズンは当日、しかも17時に連絡はあり得ません(笑)
少なくとも前日の夕方くらいには次の日の泊まる場所を決めて連絡しておきましょう。
※具体的な決め方はまた別の記事にまとめます。
物腰柔らかいご主人の『越久田屋』にチェックイン。
第八番札所のすぐ近くに『越久田屋』という民宿を見つけ早速連絡。
「今日素泊まりできませんでしょうか?」
電話に出たご主人は「今近くにいないのでちょっと待ってもらえれば」と急な連絡にも関わらず、快くOKしてくれました。
(今思えば本当にごめんなさい)
待っている間次の日の分のガソリンを入れ、コンビニで夕飯を購入。
少し待っているとご主人が到着。
バイクを見るなり「雨に濡れるので車庫にどうぞ」と。
部屋に入ると素泊まりにも関わらず、お茶とお茶菓子を用意しれくれました。
なんと優しい時間でしょう・・・
足の指に異変。旅の序盤で不穏な空気
シャワーに入って部屋でゆったりと過ごしていると足の指に異変が。
ずっと気を張っていたのっで気付かなかったのですが、薬指を曲げると痛みが。
「どこでぶつけたっけ?」
と疑問に思っていると、飛行機の中で靴を脱いでいたところ、前の座席を床に固定するためのボルトに強打したのを思い出しました。
その時も曲げるときに違和感があったのですが大きな痛みではなかったので、放置していました。
が、その時よりも明らかに今の方が痛い。
これがこの先の旅でどうなっていくのでしょう・・・
そんな不安を抱えながらバイクでお遍路旅の二日目を終えるのでした。