自分の人生のベースになっているもの
RPG(ロールプレイングゲーム)をいうジャンルのゲームをやったことがありますか?
代表的な作品はドラゴンクエストやファイナルファンタジー。
主人公が街を訪れたり、敵を倒すことで自分の能力を上げて物語を進めていくようなものが多いです。
ボクは元々このジャンルのゲームが大好きで、一度始めると全員のレベルや能力をLIMITまで上げないと気が済まないほど熱中してしまうゲームです。
日本で生活していた時にもテレビがなかったのは「ゲームをやめるにはゲーム本体だけじゃ無理だろう」と思って葬り去ったためです(笑)
ボクには必要なかったRPGのシステム
このようなRPGの作品の中でたまに設定として用意されているものがあります。
それは『強くてニューゲーム』
一度ゲームを全てクリアすると、その時のレベルのまままた最初から物語を進められるというシステム。
これが最高につまらない。
新たな特典が追加されている場合が多いのですが、ゲームをクリアできる状態でまたゲームを始めても敵が弱すぎてまったく緊張感がないのです。
ここで何が言いたいのか。
みなさんは他人の生まれ持った物(と感じる)才能や、育った環境をうらやむことがありますか?
ボクは自分自身に元々何かの才能があったとは感じたことがありませんし、特別な能力があると思ったこともありません。
さらに言うとこれまで出会った人の中で「この人には一生勝てないな」そう感じる人もいますし、人より足りていないと感じることばかりです。
人より足りていない部分をせめて人並みのレベルに修正する努力ばかりしていたかもしれません。
けどボクは思います。
“自分に生まれつき特別な才能があって、自分の人生を『強くてニューゲーム』するなんて最高につまらない”と。
RPGの主人公はいつでもスタート時点はポンコツです。
敵を倒さなきゃならないのに装備だって布の服とか木の棒とかです(笑)
どんな物語だって凡人でスタートし、自分以上の能力のある人と出会うことで自分のレベルアップに繋げていくから面白いんです。
人より何か足りないと感じることがあれば、それは自分の物語を進めるチャンスです。
ボクには先天的な才能は何もない。
でもいつも思います。
「自分自身のRPG(人生)を凡人からニューゲームできてよかった」と。
初めからエクスカリバーを持った状態で始める物語なんていらない。
初めからベギラゴンを使える人生なんていらない。
あ、覚えててもMP足りないか(笑)