「私たちの年金はどうなるんだろう」
「海外在住だけど任意加入で払うべき?」
「みんなはどうしてるんだろう」
そんな不安と疑問に一個人の意見として参考にしてもらえればと思います。
こんにちは。
スーツケース1個で生きるライトネシスト です。
これを書いているボクは2017年に海外転出。
今はシンガポールの就労ビザを取得して現地で生活をしています。
ボクが年金をどうしているかというと『任意加入』で毎月支払い続けています。
そうしているのには大きく分けて6つの理由があります。
今回はその6つ理由を、海外生活するひとりの人間の意見としてお伝えできればと思います。
・海外在住でも年金を払い続けている6つの理由
・老後にもっとも信頼をするべきなのは?
・今日から始められる老後に向けた準備
【海外移住と年金】ボクが任意加入で支払い続けている6つの理由
『老後は2,000万円必要』
そんなフレーズが独り歩きして年金の話題で持ちきりですね。
ボクも任意加入で支払い続けていると言いましたが、日本の年金制度に対して信頼しているかというとそうではありません。
では海外転出をして年金の支払い義務がないボクがどうして納め続けているのか。
さっそくその理由をご紹介しようと思います。
※支払い続けることを推奨するものではありません。
海外在住で年金を支払う理由①:いつかは日本に帰りたいと思っている
ボクは死ぬ場所は日本がいいと思っています。
今は縁あって海外で生活をしていますが、還る場所として考えているのはやはり日本ですし、生まれ育った北海道がいいと思っています。
結婚して妻がいますが「日本に帰るなら北海道に住む」と伝え、妻も理解してくれています。
これはよほどの理由がない限り、譲ることが難しい部分です。
以前は、海外に住めば「その国のルールだけで生きていくんだろうな」と思っていましたが、実際に海外生活をしてみて意外と日本からの影響が切れないことを感じています。
駐在員であれば税金の影響を受けるでしょうし、円の相場は日本に住んでいた時よりもチェックするようになりました。
今は“最強”と言われている日本のパスポートですが、今後世界から見た日本の評価が悪くなったりすれば、簡単に入国できない国も出てくるかもしれません。
当たり前ですが海外に出る事で改めて『自分は日本人なんだぁ』と感じる事があります。
そしてどこにいても日本国籍の日本人であることを実感するのです。
海外から年金を支払う理由②:受け取る際に住んでる場所は関係ない
現在日本の年金制度の仕組みとして受け取ることに住む場所は関係ありません。
もし仮に『日本に住所を置いていない者は受け取りの資格なし』という内容でしたら、支払うかどうかは迷っていたでしょう。
今後もきちんと年金を支払ってきた人が、日本にいないからという理由で受け取れなくなることはまずあり得ないでしょう。
そんな事をしたら、年金生活を求めてマレーシアなどに移住した人たちは、みんな帰国しなくてはいけませんね。
年金制度が崩壊して受け取れなく可能性はあるにせよ、住んでる場所が受け取りに左右する可能性はほぼないでしょう。
海外から年金を支払う理由③:任意加入はいつでもストップできる
海外転出届を出した人は年金の支払い義務がなくなります。
ボクが現在も納付し続けているのは任意加入と言って、自分の意志として海外にいながらも払い続けていきますと決めたものです。
毎月の支払い額は16,000円ちょっと(2019年現在)。
この任意加入は当然ですが、いつでもストップする事ができます。
生活が厳しくなって来た場合には、年金事務所で手続きをすればいつでも止めることができるのです。
そしてまた再開する事も可能。
30年後の日本の年金制度がどうなっているかを答えられる人は誰もいないでしょう。
誰もわからない事を「どうしよう」と考えても答えは出ません。
答えではなく必要なのは自分なりの決断です。
正直、年間20万円近くを支払うのは簡単ではありません。
しかしボクはこの約16,000円を元々無いお金と捉えられる工夫をしています。
具体的にはボク個人で支出を管理する家計簿のような物があるのですが、『国民年金』の項目はどこにもありません。
なぜならその支払っている16,000円はそもそも給与額から引いてしまっているからです。
毎月の手取りが20万円だとしたら、初めから184,000円が自分の給料だと思い込めるようにしているのです。
海外から年金を支払う理由④:そもそも期待していない
先ほどもお話しした通り、ボクは日本という国が好きですが、その気持ちがそのまま政府への信頼に繋がっている訳ではありません。
支払ってはいるがそもそも期待していない、もし貰えるならラッキーとしか思っていないのが4つ目の理由。
あなたは信頼していない人に「もしピンチになった時は助けてくれないか」と頼むことが出来ますか?
「食料が足りなくなったら恵んでくれ」とか
「ヤバい奴に襲われたら守ってくれ」とか。
まったく信頼していない人にそんな事を頼むくらいなら、自分で食料を増やす方法を考えたり、強くなろうと思うのが通常の心理ではないでしょうか。
どうしてそういった信頼しない人への信頼を、国や政府に対してはしてしまうのでしょう。
先ほども言った通りボクたちが老後を迎える時に、日本がどうなっているかは誰にもわかりません。
世界がどうなっているかも、世界の誰ひとりとしてわからないでしょう。
それなら自分が65歳になるまでに、自分自身に対してできる事以外に信頼できる準備はないのではないでしょうか?
例えば
・体力に関係なく稼げる方法を考える
・長く健康でいる為に運動を始める
・親と持ち家をどうするか話しておく
・物価の高い都会以外で住みやすい場所を探しておく
考えただけでも『老後もお金が得られる方法』や『なるべくお金が出て行かない工夫』はたくさん考えられるはずです。
国に頼る前に、まずは自分の人生をなるべく自分自身で世話できる状況を考えましょう。
海外から年金を支払う理由⑤:どっちの未来がショックか想像してみた
年金についてこんなふたつの未来を想像をしてみました。
- 支払ってきたが、やっぱり受け取れない未来
- 支払っていなかったが、周りのみんなはきちんと受け取れている未来
ボクにとってショックが大きい未来は2番でした。
これは元々期待していないという部分も大きく左右していると思います。
しかし、国内に住んでいる人たちは、年金に不安がありながらもきちんと支払っている人の方が多いのです。
厚生年金は給料から自動的に差し引かれますしね。
もし海外に住んでいるから義務ではないといって、任意加入をせず老後を迎えた時に「え、みんないろいろ文句言ってたけど、キチンと受け取れてるんじゃん」っていう未来の方がショックとして大きいなと思ったのです。
年金を支払い続けている理由⑥:それでもやっぱり日本が好き
最後は日本へ帰りたいと考えている理由は、単純に日本が好きだからです。
さらに言うと生まれ育たった北海道は、未だに世界一大好きな場所です。
現在日本の年金制度が危機を迎えているのは、それを支える若い人の数が減っている事はもちろんですが、未来への不安や政府への不信から支払わない人が増えている事も大きな要因です。
ボクはこのまま日本が住みずらい国になってもよいとは思いませんし、帰国した時には「やっぱりいい場所だな」と感じたいのです。
ただそれだけ。
先ほど年金自体に期待はしていないと言いましたが、ボクが海外に出ても年金を支払うのは日本に対しての投資だとも考えています。
ボクにとって世界で一番豊かになってほしい国は日本以外に考えられませんから。
年金を支払わない人が年金制度の文句を言うのは、選挙にいかないのに政治に文句を言うのと近いと感じます(あくまでも個人的には)。
- 日本という国はいつでも還りたい場所であってほしい
- 日本という国がもっと良くなってほしい
そんな想いが最後の理由です。
【結論】まずは老後も信頼できる自分自身を作る一歩を
論点からずれてしまいますが、結局一番大切なことは老後を迎えた時、国ではなく自分自身をもっとも信頼していることではないでしょうか?
「このスキルがあれば65歳を過ぎてもオレはバリバリ働けそうだ!」
「これからはただの趣味ではなく、人のために役立てて行こう!」
「やった事のない事にもどんどん挑戦してみよう!」
『年金以外にも収入が得られる方法』と聞くと壮大な話に聞こえますが、これから30年、20年・・・10年間コツコツ続ければ何かのプロにもなれると思いませんか?
10年間続ければ、月に10万円くらいなら稼げるようになるはずです。
そしてその為にも1円を生み出す事から始めてみてください。
『1円を使う事は誰にでもできる。しかし自らの力で1円を生み出せる人間は少ない』
毎月たった1円の利益でも、それを生み出せるのは一握りの人です。
そして1円が生み出せるようになったら翌月には10円の利益にしましょう。
その翌年にはそれを100円から1,000円に・・・
ほら、10年あれば月10万円くらい行きそうな気がしませんか?
ボクもそれを信じていろんな事を続けたり挑戦している途中ですが、いっしょに何か始めてみましょう。
ここまで生きてきたあなたの能力を必要としている人は、きっと会社と家族以外にもたくさんいます。
自分が当たり前にやっていることを能力として気付けないのは自分そのものです。
ボクが年金を支払い続けているもっとも大きな理由。
それは『月16,000円に自分の人生や感情を振り回されたくないから』なのかもしれません。
ちゃめボクたちは海外に居住しているけど、このまま日本に帰らなかったら年金ってどうなるのかな? ろぺたしかにそこは気になるよね。支払う義務があるのか、そもそも受け取る権[…]